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平成九年三月
海の事故 皆で救済 海難基金
平成八年度日本財団補助事業 安全衣の啓蒙普及講習会、全道三十カ所で開催
〃安全衣着用の輪広まる〃
平成八年度の小型漁船用常時着用型安全衣の啓蒙普及講習会を、全道30カ所、29漁協・3団体を対象に開催、延べ1635名が参加した。(開催一覧表参照)
この講習会は、海中転落で最も死亡・行方不明事故が多い小型漁船を対象として、北海道漁船海難防止センターが日本財団の補助を受けて、北海道大学水産学部・第一管区海上保安本部・北海適・メーカーなど多くの専門家や漁業者の協力を得て開発した、着やすく、通気性、作業性の良い「小型漁船用常時着用型安全衣」を、全道の漁業者に見てもらい、試着してもらい、そして機能的な良さを知ってもらい、とにかく漁業者にこの安全衣を着てもらって、海中転落による死亡事故のストップを目的としているものです。昨年も救命衣さえ着用していれば、大事に至らなかったと考えられる、死亡・行方不明事故が北海道の沿岸で多発しており、各会場とも漁業者の真剣な能度が見受けられ、教命衣に対する関心の高さが認のられた。特にどの会場でも婦人部の人達の出席が今く、この安全衣で夫や息子さん達を海難から守ろうとする強気概が感じられた。
当センターが一石を投じた安全衣啓蒙普及の輸は、今では全道的な広まりを見せ、安全衣の着用は確実に漁業者に波及していることが感じられるが、来年度も引続き強力に安全衣の啓蒙普及活動を推進し、北海道沿岸で操業する漁船は、乗組員みんながオレンジベストの花を咲かせ、海中転落による死亡事故ゼロを目指すことにしている。


安全衣の着用の義務化進む
当センターでは、昭和五十六年度から北海道、第一管区海上保安本部の協力のもとオレンジベスト着用連動を展開し、更に平成七年、八年度において小型漁船用常時着用型安全衣の啓蒙普及講普会を開催、「着てこそ役立つ安全衣」として常時着用を呼びかけてきました。その崎果、漁業協同組合に「海難防止対策委員会」が設置され教命衣の着用の義務化が図られるなど、着用者は年々増えています。その他各部会等で常時着用を取り決めているところが二十三漁協あります。


「救命衣を着る習慣を」

今迄の講習会の終了まぎわに私しは話しをさせてもらっているが、「さて命は大切なもの教命衣着用の必要性はよくわかった、しかしさあ明日漁に出る時今日迄着ていない人は100%絶対に着ないね、間違いなく」と申し上げると、全員笑いながら同感とうなずく。なぜか!そこで「人間とは習慣によって行動する動物である」と申し上げるんです。「つまり必要性は理屈ではよく理解したげれども習慣がない、だから着るという行動をとならない」と。朝起きたら顔を洗い歯を磨くのはこれは習慣だからやるのです。沖へ出る時究明衣を理屈抜きで自然体で着る習慣をみんなが持てばよい、そのためにどうするか?と漁協役員さんの顔をじろうーと見渡しながら申し上げるんです。「かんたんですよ!」と漁協の理事会で発識をし総会に着用義務化提案をし決定するんです。今これだけ海、陸を問わず人の命の大切さが叫ばれている時、組合貝の中に反対する人はいません。約9ヵ所の講習会での体験からこれは確信を持って云えると思います。
全道の漁協役員の皆様に是非着用義務化に勇断をもってふみ切っていただきたい。『板子一枚地獄の上』『ドポンと落ちたら一巻の終り』の言葉は遠い過去の死語として葬りたいものであります。一日も早く海難事故のない北海道の漁村づくりを心から念顧し海防センターの皆様の一層の御奮闘を祈念するものであります。又救命衣開発及び普及委貝となり海防センターの旨様はじめ北大の天下井先生及び委貝の方々、そして講習会を週して各浜のみなさんと交流できました事、色々と学ぶ事多くよい経験となりました心から感議を申し上げます。なお平成九年度から日本財団の補助金が受けられなくなると聞き、残念に思います。
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